世界一幸せな国Ⅰ




これは俺が、警察が来たとき裕二さんに頼んでいたこと。



──ファンファン……


『裕二さんっ!お願いが……』


裕『……ん?なんだ』




『今、藍乃が上に残ってるんです!あいつ、僕らを庇って死のうとしてるんです……!





だから僕は、近いうちに上に向かいます。幹部たちに気づかれないように。



最悪……ですが、僕が覚悟できた場合やどうしようもないと感じた場合、手を挙げますので……援助……願いますか?



その時、犯人確保に努めていただけたら光栄です。


僕が刺されようが撃たれようが……




気にしないでください』



裕『でも彼方……それは……』






『すみません、もう……決めたんです。でも出来るだけその手段は使わずに済むように努力します』


裕『そうか……分かってると思うが……死ぬなよ!!』


『……はいっ!!』──