世界一幸せな国Ⅰ




まあ、どのみち死ぬんだから落ちてもいっか。



彼方、頼むから無事ていてよ?



幹部たちにあわせる顔ないじゃん。






彼方……















大好き、愛してる。





だから……






絶対に死なないで。


それで、幸せになって。





それが、私の願いです。









──ドサッ




藍乃の体が落ちた時、彼女の意識は既になかった。