部屋の枕元に置いてある時計は、9時を差していた。


いつもより少し遅い時間の起床だが、昨晩の討伐や魁桜などのことで、全然疲れは取れていなかった。



実際に泣いていたようで、顔は汗と涙で濡れ、目は視界が狭まったような気がするほどに腫れていた。



そっと手を瞼にやると、熱を持っている。






「……やっぱりあれは夢だったのかな……」






そう独り言をこぼしながら、目を冷やすために洗面台へと向かった。





バ「あら?ローナ、今日はよく寝たのね。珍しいじゃない」



「ぇっ?……?!お母様!!お、おはよ!!」




誰もいないだろうと油断していた私はわたわたと戸惑っててしまう。





バ「遅くまで寝て、目も腫れてるだなんて……ローナ、風邪引いてるんじゃないの?!本当は怠いんじゃない?!」




お母様が慌て始めた。


あたふたとしている様子は、すごく可愛いと思った。




バ「熱は?!」


バ「苦しくない?!」


バ「頭は?!」




ふと、私の体を見ていたバーバラの手が止まった。



バ「……」


「……あれ?お母様どうしたの?」