どうしようと私は焦っているが、そんなことは御構い無し。
言ってしまってスッキリした彼方は、私に言った。
彼「次、総長、近藤藍乃から」
「なんであんた仕切ってんの?!!」
私のツッコミはも虚しく、話す雰囲気が出てしまっている。
あぁ、もう、本当に最悪だ。
「私は彼方と違って上手く話せませんが……。
みなさん、お元気でしたか?
笑えていますか?
ここにいる日々を楽しいと思えていますか。
ここの雰囲気は、初代が作ったもので、それは代々引き継がれています。
今も雰囲気が変わっていないのなら、それは、雪斗たちが守ってくれたおかげです。
そして、今更だけど、私を責めないでいてくれてありがとう。
悠馬さんが死んでしまったのは、私のせいだったのに。
でも、こんなことを言うのは良くないってことは分かってるけど……
みんなと一緒に少しずつ乗り越えて、また笑いあえるようになった時。
あの時は、本当に楽しかった。
先代の時に幹部になって、どうしたらいいかわからなかったときに助けてくれたのも、ここにいるみんなだった。
総長に指名されて、自分で大丈夫なのかと悩んだときに手伝ってくれたのもここにいるみんな。
全部、ここにいる全員が仲間だったから、乗り越えられました。


