そう、軽く笑顔で言う彼方も涙でびしょびしょだった。
涙の抱擁をしてからしばらくすると、雪斗からの無茶振りが来た。
雪「今、引退式してんだよ」
「うん知ってる」
雪「毎回、幹部が代表1人と、副総長、総長が挨拶するじゃん?」
嫌な予感がしてきたぞ。
彼「……おぅ?」
雪「じゃあ次は副総長、出雲彼方から」
あぁぁぁぁ!!!!
やっぱりそうきたか。
どうしよう、何も考えられない。
彼「初めましての人は初めまして。
5年ぶりの方はお久しぶりです。
六代目副総長をしておりました、出雲彼方です。
……えっと、ここにきたのもさっきだし、話せると思ってなかったから、何も考えれてません。
だからまとまりはないと思うけど……。
まず、突然死んだりしてごめんなさい。
あの時、俺たちは元から死ぬ運命でした。


