この涙が、地面に落ちればいいのに……。


見るだけでなく、話しかけられたらいいのに……。




そう思いながら顔を上げた。










するとどういうことだ。









何故か蓮と目が合っているではないか。



蓮「……藍乃……彼方……?え、俺、会いたすぎて、幻覚見てる?」



「……えっ。れ……れん〜っ……ズズッ……っ見えるのぉ……?」



泣いてぐちゃぐちゃな顔で鼻をすする。


明らかに目はあっている。




龍「……うっ嘘だろっ……?!おい!!雪斗!!」



彼「……え、本当に?龍騎も見えてる?」




次々に気づいてくれるメンバー。




雪「藍乃!!彼方!!」


創「藍乃ちゃんっ!!彼方くんっ!!」


下「総長!!副総長!!」


下「藍乃さん!!彼方さん!!」




自分たちの名を呼ぶ声が、止まない。





「……うわぁぁああああん!!……みんなぁぁ……ずっと……会いたかったよぉぉ……!!」





私は、もう一度話せる喜びでまた涙が溢れ、その場に崩れ落ちてしまった。



彼「……うそだ……え、本当……?……みんなっ、久しぶりだね!!」