男が出してきた拳。


それを私は避けて腰を蹴る。




男は強い……










……思っていたよりは。




当たってはいないものの、あの拳が当たれば凄いダメージになるだろう。




「……そろそろ終わりだ」









そう言った私は、男の後ろに回ると、男を蹴り上げた。





「……game over」







男はその場に倒れた。




私は警察に渡すべく、そいつを抱き上げた。










いや、正確には抱き上げようとした。