ウ「あなたたち……あなたたち人間が!!私たちをっ……!!」
ル「ウィル?!」
ウ「……あなたたち人間が、私たちを先に絶滅させようとしたんじゃない……」
やがて2人は攻撃の手を止めた。
ウ「私たちだって好きで殺してるわけじゃないわよ。
人を殺す時の感触だってトラウマものなのよ、笑顔が夢に出てくるの……。
でも、殺すのは、私たちが同じ目に合わせてやろうって……思ってるから。
ほんとはね、あなたたちだって美味しくないわよ。ただ……殺すだけ殺すのも可哀想だから。死ぬ意味を持たせるために食べてるのよ……」
ユ「……そんなっ……」
ウィルは涙を流した。
その涙にどんな意味があったのか、私はきっと全てを分かることはできていない。
けど、やはり、彼らは良い人だった。
「お願い、殺さないで。……無責任だけど……きっと私たちがその真実を調べ上げてみせる。だから、それまでは……。……国を動かしてやる」
ユ「僕達はまだ子供だからあなたたちを待たせることになってしまいます。けど……信じてください。僕はあなたたちのこと、信じます……!」
こうなったのは、いつからだろう。
今の王?
前の王?
それとも……
まだまだ、知らないことが多すぎた。