「悪りぃ、親の恨みもあるんでな。……お前を倒させてもらう」
私は、馬鹿で単純で短気だ。
痛かったからそれ相応……いや、それ以上の拳をお見舞いしないと。
男「お、強気じゃん!まぁ、せいぜい頑張るんだね」
そう言って、男はフッと鼻で笑った。
「……game start」
私がそう言うと同時に男やその手下たちは走ってきた。
1人を殴り、そこから男たちの後ろへと回る。
後は回し蹴りで、残りの2人も倒した。
しかし、所詮女子高生の力。
男は立ち上がってくる。
これではキリがない。
「……なぁ、私とお前で怠慢で勝負しねぇ?」
そう男に問いかけてみた。
手下たちは、そんなことできるわけないだろう!などと言っているが、こいつらに聞いているのではない。
私は男に聞いているのだ。
男はニヤリと笑って言った。
男「いいじゃん、それ。面白いよ、お前と喧嘩するの」
「そりゃ、どーも。……おい、手下ども!!手ェ出してきたら……分かるよなぁ?!2度とその手足使い物にならなくしてやる!!」
私は怒鳴った。
聞こえてなかったなんて言われたら困るからな。


