俺たちもベッドへと連れて行かれたが、自分たちだけ寝ておくなんてことはできない。



警戒していなかった自分の、自業自得なんだから。




「しっかりしろ!!」

「目を覚ませ!」

「ローナ、ユアン!!」

「こんなとこでくたばってんじゃねーぞ!!」



爵位なんて関係ない。




家族、使用人……。



みんなが必死に呼びかける中、2人の心肺蘇生は続けられた。



2人の治療をした医者によると、毒薬の効果は一時的なものらしくすぐに弱まるが、普通は心臓が先に止まるから死ぬんだそうだ。


つまり、心肺蘇生に成功すれば、麻痺がないので自力で心臓は動くかもしれない……。



「ローナっ!!ユアン!!いい加減目を覚ませ!!」




俺のせいで……


俺のせいで、ローナとユアンは……



俺がもっと強ければ……


俺がもっと警戒していれば……



俺がメアリーとランダを守れていれば……



俺のせいで……2人は……