でも難しいけれどまだできそうな問題。




私は小さく答えた。




「こんなんじゃ、足りないよ…んんっ……!!」




唇が触れて熱くなって、息が苦しくて





そんな中で思う。




これがきっとこの問題の模範解答だよね?




会長さまは間を開けずに何回も唇で唇を挟んで





そして離れたまだ熱を持つ唇で囁いた。




『……大正解。


すげぇ難しいのに、よく解いたな。


…俺のもんって、認めてやるよ。』




夕日に照らされたブラウンの髪が




会長さまがはにかんだと同時に煌めいて揺れた。