小さな花束を持って、見慣れたお墓の前へ向かった。


また4月5日がきたよ。

私のカート。
暗い土の奥で、小さく、小さくなって眠っているカート。
もう抱きしめあうこともできない。



写真の中の私たちは、すでに古くなっていた。



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