彼はカートじゃない。

だから私もコートニーじゃない。

そんなことにはならないと思っていた。

明日だって普通にやってくるものだと信じていた。


明日のことは判らない。

そう思い知ったのはほんの数時間前だ。

それも大きな代償の代わりに知った。


「ずっと、ぎゅっとしていてね」

なんて言えていれば良かったのかな。

「明日のことは判らないから」

いつあなたが世界から姿を消すか判らないから。