~秀輝side~ 俺は学校が終わって、ヒマでしょうがない放課後を 倉庫で皆と一緒に潰そうかと思いながら 人通りの少ない道を歩いていた。 その時だった。 《助けて!!!!》 って聞こえたのは。 その声の持ち主は俺の服の裾を掴んでいた。 女嫌いのはずなのに、 いつも《助けて~!!》って下心を持って俺にぶつかってくる女と同じかもしれないのに。 何か、そう。何かが違うモノを感じて クルッって振り返った。