授業が始まれば終わり、学校も始まれば終わる。チャイムがなればみんなあわてて帰って行く。何気ない毎日が過ぎて行く。私はおとなしい方だから、学校生活に刺激がない。友達は別のクラスだし…いるとすれば美咲だけ。要するに孤独だ。
体育が終わり、みんなが教室に帰って行く。そんなとき、クラスのムードメーカー、山田があの話題を持ち出した。あの話題とは、席替えの事だ。早すぎる。まぁーイーか。うちのクラスは先生が席を考える。名前を呼ばれるまでの時間が長く感じる。同じ名字のひとが紛らわしい。あっ織田と通路はさんで隣だー。よっしゃ…って何気にしてンだよー。まあイーや。隣のひとは…クラスの男子でリーダー的存在の神山くんだ。初めて一緒のクラスになったからちょっと楽しみ。