裏表王子

「あっごめんなさー…」
「こちらこそごめんね けが、ない?」
「!?」
えっうえのやまくん?さっきまであっちにいなかったっけ?
「? どうかした?」
あ、やだやめてその笑顔嫌い
「やだ。」
「え?」
「その作った笑顔で笑わないで」
「えっ」
「絶対に裏があるんだー!!」
……あ や、やばいこと言っちゃったー!
やばいよどーするよ
でも上野山君は変わらずにこりと笑い
「じゃあね」
と行ってしまった
私はしばらく突っ立っていたけどすぐに我にかえった
「ちょっ優里なに言ってんの!?」
「私もわかんない勝手に口が」
「なに言ってんの!早く謝ってきなさいよ!」
「やっぱりいかなきゃ駄目だよね」
「当たり前でしょ!」
「う~ 行ってきます」
何であんなこと言っちゃったんだろ?
しかも大声だし…
もう最悪