裏表王子

「何でキスすんのよ!」
「お前が謝んねーから」
「意味分かんない! 普通彼女でもない女にキスする!?」
「俺はするよ」
なにこいつ
パンッ
鈍い音が廊下に響いた
「サイテー」

なんなのあいつ頭おかしいんじゃないの!?
私は、あいつを殴って走って屋上まできた
「ファーストキスだったのに…」
自分が好きになった人とするって決めてたのに…
あんなやつに奪われるなんて
「うぅー」
こんな事で泣きたくないのに
「うっ…ヒック…」
でも涙が止まってくれない
それも全部あの変態嘘王子のせいだー!!