これはあたしたちが結婚する、 ちょっと前のお話――………。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「ねぇ、亮佑さん」 「何?」 付き合い始めて何日か過ぎた頃。 再びあの家で同居することになって、穏やかな毎日が過ぎていっていたある日。 亮佑さんからの告白や平穏な日々のおかげで忘れていた、重大なことをあたしは思い出してしまった。 ――伽奈先輩との関係。 あの日あたしを引っ張っていき、結局は想いが通じ合ったけれど それ以前に、伽奈先輩と話していた時の雰囲気はただの知り合いという感じゃなかった。