初めて亮佑さんの職場の人、仲の良い人を見て、なんだかそれだけで近くなれた気がしてしまう。 「で、隣は高橋っていう部下なんだけど、恋愛相談受けてたんだよ」 「え?」 「この一緒に写ってる、俺の同僚のことが好きだったらしくてさ」 ――亮佑さんじゃ、なくて…? 一人先走って、勘違いしてたってこと? そう思った途端、顔がカァッと熱くなった。 「もしかして、嫉妬したの?」 そう言って繋いでいた手を軽く引き、あたしの顔を覗き込む。