「あー!高橋のこと?」 「…高橋、さん?」 もちろん、相手の名前までは知らない。 すると亮佑さんは、ポカンとするあたしに携帯を差し出してある写真を見せた。 「…あ!」 その写真には、二人の男女が仲良さそうに写っていた。 そこに写る女の子は、間違いなく亮佑さんと腕を組んでいた人。 でも、男性の方は知らない人だった。 「この男の方は、俺の同僚。職場で一番仲良いやつなんだ」 「へぇ…」