奈緒は知らないだろうけど、家を出たあとも会社から奈緒の姿を見ていた。 元気そうでよかった…。 そう思っていた俺を突き動かしたのは、奈緒の傍にいる男の存在。 一緒に会社を出る姿は、前にも見たことがあった。 居ても立ってもいられないって、このことだな。 そう思い、奈緒の職場のビルの前で待った。