しばらく引っ張られた状態で進んで、着いたのは小さな公園だった。 「…」 公園に着き立ち止まっても、繋がれたままの手。 離そうとすれば、亮佑さんの握る力が増すだけだった。 急に…どうしたんだろう…。 しばらくどちらも言葉を発することはなく、時間だけが過ぎていった。 そして、あたしの手を優しく握る亮佑さんの手に力が入ったと同時に 引き寄せられ抱きしめられる。