「……亮佑…?」 伽奈先輩の視線の先を辿ると、そこに立っていたのは 紛れもなく、――亮佑さんだった。 「伽奈…?」 久しぶりに会った亮佑さん、久しぶりに見たスーツ姿。 それよりも、一瞬…二人の間に漂った空気が気になって仕方なかった。 「亮佑だよね?久しぶりー!」 「久しぶり」 笑い合う二人から、さっきの空気は感じられない。 だけど、何だか胸がザワザワした。