結局言い争った末に、折れたあたし。 すると、すぐに荷物をまとめた葉月は手を振りながら出ていった。 ――そして今に至る。 まず相手がいつ来るのかもわからない。 あ、もしかしたらとりあえずあっちの家を出ただけで、こっちには来ないかも。 うん、そんな気がしてきた…! ――ピーンポーン―… どこからとも言えない自信が湧いてきたあたしをどん底に突き落とすかのように呼出し音が鳴る。