昨夜、隆哉からのメール。 ―――――――――― 家着いたか? ゆっくり休めよ ―――――――――― 優しい人達に囲まれてると実感する。 「仕事、行けるの?」 「もちろん。いってきます」 心配そうにあたしを見つめる葉月に笑顔で手を振る。 そしていつも通り、仕事に向かった。 「奈緒!」 歩いていると、会社の前辺りで後ろから声をかけられる。 「隆哉、おはよう」