「奈緒」 「隆哉、お疲れ」 まだ仕事をしていたはずの隆哉はいつの間にかあたしに追いついていた。 「仕事終わったの?」 「終わらせてきた。奈緒、このあと暇?」 「んー、わりと暇」 「何だそれ。久々飲み行こーぜ」 「えー」 入社して仲良くなってからは、とにかくよく飲みに行ってた。 最近はお互い忙しくて行ってなかったなぁ。 「久々に…行く?」 「おう」 笑っていつもの居酒屋に向かおうとした、 その時―… 「瀬戸先輩!」