「おはよう、奈緒」 「おはよ」 洗面所に入ってきた葉月と挨拶を交わす。 「顔色、良くなったね」 「うん。いろいろありがとう。頑張ってみるね」 「うん!」 笑顔の葉月に見送られ、洗面所を出て仕事に向かう準備をした。 「あ!奈緒〜!」 「なにー?」 準備をするあたしのもとに葉月が駆け寄ってくる。 「実はね、潤とのこと誤解だったって言ったじゃない?」 「うん」 確か前に、あたしに話してくれたよね。