渡された紙を握りしめる。 やっと、会えるかもしれない。 もし会えたら、亮佑さんは何て言うだろう。 笑顔で、どうしたのって聞いてくれる? 気まずい顔をして、立ち去ってしまう? それでも、会えるかもしれないと胸が高鳴る。 会えたら、伝えたいことがあるの。 亮佑さん、聞いてくれるかな? 葉月にもう一度「ありがとう」と告げ、部屋に入り眠りについた。