朝食を食べ終え、片付けをしようと食器を持ちキッチンに入る。 自分の皿を流しに入れていると、亮佑さんが自分の食器を持って入ってきた。 「ごちそうさま、うまかった」 「なら良かったです。あ、食器ありがとう」 手元に置かれた亮佑さんの分の食器も流しに入れようと手をかけた時 ふいに手を掴まれる。 「奈緒」 「…はい」 「キスしていい?」 その言葉であたしの思考は完全に停止した。