「あ、ごめん。こんなちゃんとしたご飯って久しぶりだからさ」 「…そうなんですか?」 「うん、自分じゃあんま作んないし」 「へぇ…」 地味かなと思っていたけど、意外にも好評でホッとする。 「いただきます」 目をキラキラさせながらしっかり合掌する亮佑さんは、好物を目の前にしたこどもみたいだった。 大人っぽいって思ってたからか、意外な一面に少しキュンとする。 「いただきます」 あたしも合掌をしてご飯を食べた。