「…どうぞ」 朝食を作り終えテーブルに並べる。 ご飯におみそ汁、焼き魚に和え物。 テーブルの傍らに置かれたお茶とお漬け物。 これぞ日本の朝食だとでも言いたげに並べられた料理。 「なんか、普通ですみません…」 「…」 あたしの言葉には応答せず、並べられた料理を見つめている亮佑さん。 「あの―…」 「…うまそー」 「…え?」 それまで黙っていた亮佑さんの口から発された言葉に驚く。