「それって、口塞げってこと?」 亮佑さんの発した言葉に唖然とする。 「なんでそういう発想になるんですか!!」 思わず大きな声になってしまった。 「あはは、顔赤い」 「…なっ…!?」 人差し指であたしの頬を軽く突いて、そのままリビングに戻っていった。 完全に遊ばれてる…。 いちいちムキになっても仕方ない。 あたしは朝食を作りながら、これから亮佑さんの行動に動揺しないと誓った。