朝日が窓から射し込んでくる朝、私は鏡とにらめっこしていた。


「ん~。やっぱこっちの髪のほうがいいかな?」


あっ、申し遅れました。高橋美織(たかはしみおり)と申します。
今日は私立清桜(せいおう)学園の入学式なのです。
今は髪型を決めているんだけど、ポニーテールとツインテールどっちがいいかな?

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「よしっ!ポニーテールにしよう!」


あんまり派手だと先輩に目つけられそうだけど、かといって真面目&地味子にすると友達よってこなそうだしね。


「みおりーーーーー!早くしなさい!龍君待ってるわよ!」


げっ、龍?最悪。


「はぁーーい」


めんどくさそうに返した私はドタドタと階段を降りた。すると、


「おい、おせーぞ美織」

不機嫌そうな龍がいた。
紹介します、こいつは鴫原龍(しぎはらりゅう)。一応幼なじみ。
顔はまあカッコいいとは思うんだけど性格が超ーーーーーーーーー悪いんです!


「さっさと行くぞ!」


「はいはい。」

(神様、仏様、閻魔様どうか今年こそは同じクラスになりませんように!!!!)


そう心の中で祈りながら家を出た。