「あ、やっと来た。涼太、来てくれてさんきゅ」
「おう。」
「あ、来た!冬夏ちゃん!」
「こんばんは」
―ペコリ
正に可愛い感じの女の子だな。
身長は、150位で腰くらいまで伸びた髪の毛は波を打っている。
「おう、こんばんは」
「恭弥さん、ありがとうございます!あたし、勉強頑張ってきますね」
どこかの誰かさんと違って、とても綺麗な敬語だ。
「じゃあ、ここじゃなんだし、冬夏の家行くか」
「えぇ、そういたしましょう」
で、でっけぇ…
大豪邸じゃんか
霧小 冬夏(キリショウ フウカ)ちゃん。
霧小さんは、1つ年下で、病弱なため学校を休み、勉強かわからないと言う
霧小さんは、お嬢様の為、スカートでコルセットをしている。
今時の中学生のような、短いスカートではなく、膝くらいまでの品ある長さが、彼女の大人しさを表しているようだ
「ふふ。いらっしゃいですわ。今日はお勉強のご指導宜しくお願いいたしますね」
「はい」
な、なんか敬語になってしまう。
「では、数学教えてくださいますか?」
「あぁ、いいですよ」
「教えてくださり、ありがとうございました」
―ペコリ
「あぁ、別にいいですよ。俺、勉強得意なんで。」
「では、又お願いしてもよろしいですか?私事ですが、病気がちで学校にあまり行けず、勉強が分かりませんの。」
「あ、いいですよ!任せてください!」
「それなりの謝礼はいたしますわ」
「いえ、別によろしいのに…」
「今夜はありがとうございました。又、恭弥さんに伝言いたしますわね。おやすみなさい」
「おやすみなさいです」
