2階への階段をあがって、自分の部屋のドアを荒々しく開く。

「くそ…」

あ…れ…?

俺、どうしたんだ?

別に里依奈の事何とも思って無いはずなのに…

てか、里依奈の俺の呼び方から、涼太から霞花浦に変わってなんか、切ないとゆーか、何て説明指定いかわかんねぇ

なんか、里依奈がいなくなると思うと、心がギューッと苦しい

こんな、感情初めて…

まぁ、いっか。

よし!!気分転換に、

「宿題でもするかぁ」

―うわーん…―

宿題しようとした矢先、壁一枚挟んだ隣の部屋から、泣き声が聞こえてきた

隣の部屋は…里依奈だ。

何で泣いてるんだ?

―トントン―

「なっ!!ごめんなさい、今無理」

泣き声の里依奈の声が扉の向こうから聞こえてきた

「お前、泣いてんのか?」

「え?はぁ?!泣いてないわよ。何ゆってんのよ、ばーか」

「ドア、開けるぞ?」

「え?は?ダメ!!」

「泣いてないんだろ?開けるぞ」

―ガチャ―

「何よ、あたしの泣き顔見て笑いに来たの」

「ちげえよ」

「じゃあ、何よ」

「お前、何で泣いてるんだよ」

「何もないわよ」

なんで、俺に弱音はいてくれない?

里依奈の弱虫状態とか、俺にとってつまらねぇ。

「なんで泣いてるか知らねぇーけど、泣きやめ」

「あっち行って」

「わかったよ」