「ふっ。お前、いつ見てもチビだなっ」

茉夏が帰った瞬間、意地悪口調になる霞花浦。

「うるさい!霞花浦にチビなんかた言われたかないわ!」

「でも、お前が小さいのは事実だろが」

「はいはい」

「認めたな、ふっ。」

「はいはい、」

そら、175からしたら、150は小さいだろうけどさ…

「てか、あんたバレていいの?あたし、あんたと同居してるってバレるの嫌なんだけど。」

そう、あたしと霞花浦は同居してるんだ。

幼い頃、両親があたしをおいて死んじゃったんだよね。

交通事故で。

で、小学6年生の頃、両親の古い親戚に引き取られた。

それが、霞花浦家だった。

そこで、霞花浦と出会った。

霞花浦は、馬鹿でドジなあたしと同居してると思われたくないみたい。

あたしは、他の女子から恨まれそうで、霞花浦と同居してるなんて、絶対言えない。無理。

だから、このことは親友の茉夏にも秘密なんだ。

それに親が死んだって、知られて騒ぎ?てゆうか、気を遣われるのが嫌なんだよね。

「俺、お前と同居してる事バレてもいいぜ?」

「はぁ?!あたしは嫌。あ、今日先に帰るね」

「ふっ、冗談だし。お前本気にしてるなんて馬鹿丸出しだな。おう」

「て、事で先帰るから。ばいばい。てか、一言多いし、あたしの友達誘惑しないでよね!」

「してねーから。はよ帰れよ」

「分かってるわよ、ばいばいっ!」

あんな奴に構ってるあたし、本当に馬鹿みたい。