今日から新学期だ。
茉夏と同じクラスになれたらいいなぁー
茉夏には悪いけど、霞花浦とは絶対、同じクラスには、なりたくないもん!
「あ、見て見てぇ!」
「クラス替え表だっ!あたしは、、、」
「あ、里衣奈ぁ!」
「ん?何?」
「うちら、同クラだぁ!」
「うわ!めっちゃ、嬉しい!また、今年もよろし…?!」
「やったぁやったぁ!」
突然、茉夏があたしの腕を嬉しそうに引っ張って来た。
「え?!何?」
「あのねあのねぇ、霞花浦様と同じクラスだったのぉ!」
茉夏と霞花浦が同クラ=あたしと同じクラス?!
「うげっ」
「とても嬉しい♪」
茉夏は嬉しそうにピョンピョン飛び跳ねている。
「新空、邪魔。」
ある男子が声かけてきた
「すいませ…て、はぁ?!」
「すいません、上山さんちょっと良いですか…?」
同じ人物が茉夏にも声をかける。
途端に茉夏のほっぺたが、ゆでだこ状態になる。
そう、話しかけてきたのは、霞花浦だ。
あたしと茉夏に対する接し方の差が激しい。
何でか、あたしだけに優しくないあいつ。
「あ、霞花浦君♡ごめんねぇ。どうぞぉー♪」
茉夏の目に♡が見える…
「ありがとう、わざわざごめんね」
「いえいえー、気にしないでくださぁい♡」
「てか、新空早くどけよ。」
「はいはい。悪うございました!」
やっぱりあたしは霞花浦の事、好きになれないよ!
「あ、ごめーん。茉夏、先に帰っといて?多分追いつかないかも、」
「はいはぁい」
「じゃあ、霞花浦様、ばいばぁい♡」
「ばいばい」
「里衣奈もばいばい♪」
“も”て何よー!!
まぁ、いいや
