霞花浦のばーか。

あたしも霞花浦に連なり、2階に上がる。

毎朝、ぶっきらぼうに

「おはよ」

て挨拶してきたり、

「ここ分かんねぇーのかよ。教えてやる」

と言って、勉強を教えてくれたり

時には

「大丈夫か?ったく、ばかだなお前。バカは風邪ひかないていうのに、ひくんだな。ふはっ」

といいつつ、心配してくれる

霞花浦がいなくなると思うとなんか悲しくなって、涙がこみあがってきた

「うわーん…」

嫌だよ、あたしあいつの事嫌いだけど、離れるのは嫌だよ

―トントン―

「なっ!!ごめんなさい、今無理」

誰かな?!

泣いてるのばれたかな

「お前、泣いてんのか?」

霞花浦?!

「え?はぁ?!泣いてないわよ。何ゆってんのよ、ばーか」

今、開けちゃダメだってば・・・

なき顔見られたくない

「ドア、開けるぞ?」

「え?は?ダメ!!」

「泣いてないんだろ?開けるぞ」

―ガチャ―

「何よ、あたしの泣き顔見て笑いに来たの」

「ちげえよ」

「じゃあ、何よ」

「お前、何で泣いてるんだよ」

「何もないわよ」

霞花浦はあたしが泣いている時だけ、優しい

でも、霞花浦の顔を見るとキツい言葉しか言えないあたし。

「なんで泣いてるか知らねぇーけど、泣きやめ」

「あっち行って」

「わかったよ」

何であたしは、霞花浦に対して、キツい態度しかとれないんだろう・・・?

自分なんか嫌いだ