「…眠い…」



高校生活を始める、大事な入学式。


だけど私は、まるで緊張感がなく
睡魔に襲われウトウトしていた。



出会いはこの時だった。



「わっ」
「あ、ごめんなさい!」



隣にいた、同じクラスの男の子の肩にぶつかってしまった。



「大丈夫だよ」



この時の彼の笑顔は、今もまだ覚えている。




きっと、これからも忘れる事はないだろう。