「遥斗、今日ね新しい先生が担任になったんだ」



「男?女?」



「男の先生だよ」


そう答えたら、
遥斗が抱きしめる力を強めた。


「どうしたの?」



「綾乃がそいつのこと好きになりそうで不安なんだよ」


顔を歪ませてそう言った。


「そんなことないよ!綾乃は遥斗がだいすきだよ」


「俺も」


ポンポンっ


頭をなでてくれた。