「孤涙...?」
瞬が私のことを名前で呼んだ。
「ごめん。本当にごめん。俺、孤涙の気持ちなにも知らなかった。夏海から聞いた。俺のこと好きだって」
「あいつに..そんなこと言った覚えない。」
「ノート見つけたんだってさ、孤涙の日記。」
「そ...」
「ごめん..孤涙の過去知ってんのにあんなことして......」
「うん...」
「俺。夏海と別れた。」
「はぁ?バカですか?察します」
「だって孤涙のこと好きだし....」
「え....」
これだけ瞬のことを好きになったのは。
人生。最初で最後のことだ。
