私達は子猫のおかげで、話せるようになった。



私は子猫が気になって仕方がなかった。
後ろをちょくちょく気にしていた。



子猫がいないか。

あそこは車がよく通るから引かれていないか。

私は子猫が凄く心配だった。



隣にいた直人君が私の不信な行動に気付いた。



「どうしたの?」



「えっ、いや。」



「猫のこと?」



「………うん。」



「大丈夫だよ。」



「でも……。」



「その気持ちは分からなくもないけど、でも今は、楽しくなろ?」



「うん。」



「いつの間にそんな仲良くなってんの?」



一輝君が割って入ってきた。



「あっ、女性恐怖症」



「直人お前、ぶっとばすぞ?」



「すいません。」



「今は大丈夫だしw」



「大丈夫なの?」



「おう! 今はなw」



「そか!」



「おう!」



「お二人さんだけで喋んないでよw 俺もいれてw」



この二人のお陰で私は元気が出た。
私達は楽しく話しながらカラオケに向かった。