猫の行方





少し歩いていると、後ろから鈴の音と鳴き声が聞こえた。



後ろをふりかえるとさっきの子猫が着いてきていた。



何度追い払おうとしても着いてくる。



今からカラオケだから、子猫は連れていけないし、かといって、カラオケ予約しているから子猫とは遊べないし。




3人で話した結論。



帰りにいたら、直人君が飼うことになった。




私たちは顔を見合わせ、ダッシュした。



子猫は必死に着いて来ようとするが、私たちの方が早いため、結構な差が出ていた。



子猫は私達を見失ったみたいで、必死に鳴いている。



行かないで!どこ行ったの?置いてかないで。
寂しいよ。
私にはそう聞こえた。



その鳴き声が私にはとても辛かった。



そして、私達はその場を去った。