そう、今の青龍の唯一の弱点。

“青龍のお姫様”



総長や副総長はもちろん下っ端たちまで彼女を溺愛している。





そんな彼女を傷つけるっていったらどうなる?


そんなやつをわざわざ彼女のそばに置いておく必要はない。






「ふっ。お前にそんなことができるとは思えねーけどな。」






馬鹿にするように鼻で笑ってきた総長さん。




……でもね、あいにく私にはそれができる力があるんだよ。








「ねぇ。総長さん。人を見た目だけで判断したら後で痛い目見ますよ?」





私はこの言葉を吐き捨てて裏門を後にした。