君と見た夜空




「でも、私の将来の夢がお姫様って笑

こんな可愛いこという時代もあったのね」

掃除中、母の部屋から出てきた作文を見て私は微笑する。

その作文を書いたのは5歳の時。

今は16歳だからもう10年以上もまえになるのだ。

でも、さすがにお姫様になれないことなんてわかってるし、別になろうとも思わない。

あ、あと、王子様もまだ現れてはいない。

「まぁ、いっか」

どうせ恋愛なんて興味無いしね。

私はそ作文を部屋の端に置き、暖かい格好をして家を出た。