名前を呼ばれた瞬間、私の心がドキッとした。 何、この感じ… よくわからないからまあほっとこ。 「はい、こちらこそ宜しくお願いします、羽柴さん」 もう会うことはないと思いますけどね。 と口で言い、心で思った時に彼は 「羽柴さんじゃなくて、唯斗でいい。 あと敬語もいらない。」 と言ってすぐ、じゃー帰るなと言って展望台から出ていった。 「俺さ、またすぐ、ありすと会う気がする…」 そんな一言を残して…。