ある日の、算数の授業。
隣の席は青ちゃん。
いつものように休み時間でも
授業中でもおしゃべりタイム。
『お前さー、
まだ夏目のこと好きなの?』
そんな話題をもちかけてくるのは
やっぱり、青ちゃんであって。
『んま、好きだよ。』とか言っとく。
まさかの沈黙。
『じゃあ、青ちゃんは好きな子おらんの?』
そんなことを聞いてみた。
別に気になったわけでもない。
ただなんとなく流れで聞いてみた。
『んー、いない。』
『ほんとに?』
『嘘。いるよ。』
『だれだれ?』
『……恋。』
えっ?
私は頭が真っ白だった。
青ちゃんの好きな人が私?
え。そんなの初耳だよ。
それから、どう返事したとか。
なにを話したとか。
なんにも覚えていない。
よくわかんないはじめての告白。
今でも忘れない思い出。