主な登場人物
・花井 梨奈 (ハナイ リナ)
・伊藤 鈴奈 (イトウ レイナ)
・花澤 康介 (ハナザワ コウスケ)
・森下 夏斗 (モリシタ ナツト)
第一章 【出会い】
「りな~起きなさいよ。」
甲高い声で私を起こす私のお母さん 花井 凪菜 (ハナイ ナギナ)
私の家は母子家庭なんだ、お父さんは出張先で事故にあって去年亡くなっち ゃったの・・・。
その時のお母さん元気なくて大変だったんだ。
「おはよ~」
そしてこの寝癖がすごいロングヘアのが私 花井 梨奈 (ハナイ リナ)
今は高2で、部活は写真部の部長です!!
彼氏は募集中、先月まで彼氏いたけど別れたんだ。
「お母さん~今日休みじゃん」
携帯の日付には土曜日とでている。
「っあ!ホントだ~りなごめんね。
郁也も起っちゃたんだった!!」
ドタドタと階段を下りていく39歳の母・・・。
『ガチャ』
ノックもしないで私の部屋に入ってくる、
美少年の弟 花井 郁也 (ハナイ イクヤ)
「ちょ、ノックくらいしてよね!!一応ここはレディーの部屋よ。」
すると郁也は笑い
「はっ!レディーなんてどこにいるの!?
俺の目にはゴリラしか見えないんですけどwww」
そう。こいつ(郁也)は見た目は天使級に美少年だが中身は悪魔級だ。
郁也は一つ年下の弟!!
サッカー部で頑張ってる。
郁也はモテモテで月に10回は必ず告白されるほどだ・・・。
「おい!ゴリラ!!」
そう言うなり郁也は胸を叩いて【ウホウホ】言っている
「い~く~や~!!!」
私が立ち上がろうとすると、郁也は逃げていった・・・。
「朝から疲れた・・。学校ないのに早起きしちゃったし鈴奈(レイナ)と遊ぼ ~」
私は携帯を開き鈴奈にlineを送った・・・。
(鈴奈~ひまだから遊びにいかない~?)
するとすぐに
『ピコン』
〈うちも暇だから出かけたいと思ってた!!〉
よし!!でもどこに出かけよう~?
私が悩んでいると
『ピコン』
〈ゲーセンに行かないщ(゚Д゚щ)〉
私と鈴奈はゲームセンターなどが好きでよく行くんだ!!
《うん!!準備できたら来て~待ってます!!》
送信するとすぐに既読がついた
鈴奈はオシャレさんなので隣に立ってても恥ずかしくないように
いつも気合を入れるんだ
そんなこと言って鏡の前で支度を始めた
長い髪の毛はお気に入りの二つに結んだ
今日は暖かいのでミニスカートに着替えた
すると
『ピンポーン』
玄関のチャイムがなった、たぶん鈴菜だ!!
「お母さん~!!」
「なに!?」
二階から大声を出す私に母はびっくりしていた
「鈴奈だから部屋に呼んどいて~」
「わかりましたよ~」
玄関の開く音がして階段を上ってくる音がした。
『ガチャ』
「やっほ~!!」
戸の隙間から顔を出す目がクリクリのショートヘアの可愛らしい女の子が
私の親友の 伊藤 鈴奈 (イトウ レイナ)同じクラスで写真部の副部長です!!
「れいな~会いたかったよ~」
「うちも~」
なぜか抱き合う自分たちに爆笑した
「鈴奈はオシャレですなぁ~」
「いやいや、お主も今日はミニスカですか」
変態なおじさんのようにニヤニヤしてる鈴菜に私は
「お主だってミニワンピではないですか~」
「オシャレ命ですから!!」
いろんな話で盛り上がっていると
『ガチャ』
「姉貴~出かけんじゃないの??」
部屋に入ってきた郁也は部活着を着ていた。
「そっか、郁也きょう部活だもんね」
「そうなんだよ~めんどっち~」
「まぁ、頑張れ!!てか鈴奈うちらも行かないと電車に乗り遅れるよ」
「うん!!郁也くん頑張ってね~」
そう言って3人は部屋を後にした。
郁也は部活が始まるので、先に家を出た
「お母さん~鈴奈と買い物行ってくるね」
「遅くまで遊んじゃダメだからね。」
そう言うと母はお財布から3000円くれた
「大事に使ってね」
「ありがと、行ってきま~す」
「おじゃましました~。」
私と鈴奈は家をでて駅に向かった。
さすが休日、駅は混んでいた。
「梨奈~混んでるね」
「だね」
私たちは切符を買いホームに出た。
そこに同い年くらいの男の人たちがいた。
「梨奈~あの人たち怖い」
鈴奈は男の人が苦手だから彼氏もいない・・・。
「大丈夫、何かあったらうちが守ってやんよ!」
「梨奈かっこいいっす」
私たちがはしゃいでると、さっきの男の人たちがこっちを見て話している
しかもニヤニヤしながら見てくるので、私たちは距離を開けた
それから5分後に、私たちが乗る電車がついた
「鈴奈のるよ~」
私たちが乗ると、さっきの男組がわざわざ、同じところから乗ってきた
「梨奈、あの人たち嫌だ」
「同じく」
私たちはなんとか座れる場所を探して座った。
すると急に鈴奈が肩を軽く叩いて
「あいつら、こっち来たよ~汗」
「っは?なんなの?」
私は少々イラだってきていた
男達は斜め向かいの席に座り、足ばっか見てくる
私はガンをとばしてっやた。
「鈴奈、うちがついてるって」
「うん・・。」
それからは何もなく、まぁ視線はずっとだったけど。
私たちの向かいに大人っぽい男二人が座っていた。
彼氏にするなら、絶対こっちの人たちだ、なんて心の中で思ってた
これが私と君の【出会い】だったなんて、私は思ってなかったよ。