時間を確認すると20:14だった。
結構、時間はあるけれどすることもないし…


そういえば、价くんは今日のあったことをちゃんと覚えていないんだろうか?
ユウが言っていたことは嘘じゃないだろうけど、やっぱり自分で確認しないと安心できない。


起き上がってベッドに座り直してから、价くんの携帯に電話してみた。


『…もしもし?』
「あ、ごめんね价くん。今忙しい?」
『いや、大丈夫だよ』


价くんの声が耳に響いてとても心地いい。
声を聴くだけでさっきまでの気怠さがなくなった。


「良かった、ねぇ价くん。今日の中で一番印象深かったことってなぁに?」
『…いきなりどうしたの?』
「いいからいいから!」


『うーん…特になかったかな』


「そっか…じゃあ今日の放課後ってどうだった?」
『…いつも通りだったと思うけど』
「そうだね!ありがとう价くん!おやすみなさい!」
『うん、おやすみ…』