そのまま部屋に戻るとベットに腰かける。
そして、思考はママの昔の事について考えていた。



ママの昔の事は聞いたことがほとんどない。
それも学生時代の事は全く。
小さい頃に聞いてみた事はあるんだけど、あの時は少し困った顔ではぐらかされた。
子供心に好奇心はあったんだけど、ママが困るといけないと思って、それ以来聞いてないんだっけ…


などと自分の昔の事も思い出しながら、後ろ向きに倒れた。
そして目を瞑る。


「今日はいろんなことがあったな…」


空中へと小さく呟く。
本当に今日だけでいろんな事があった。
お陰ですごく体が怠い。


携帯で時間を確認しようとすると、ポケットから一緒にあのペンダントが出てきた。
それを拾い上げてじっと眺める。


「ユウ…か」


あの男…悪魔は多分信用できる。
なんで私の前に現れて助けてくれるのはわからないけれど、一応味方だとは思っていいだろう。